医療報酬のファクタリング手数料は?

ファクタリングとは、売掛金債権を専門の業者に買取ってもらって、即現金化するものです。売掛金は、債権なので利益と考えることができますが、まだ確定していない利益です。取引先が倒産してしまうと、回収が不可能となってしまい、1円の価値もなくなってしまいます。また、約束された期日が来るまではお金にかえられません。

例えば、売掛金の支払い日が2016年の8月であり、現在が3月ならば、5ヶ月間は回収できないお金となります。その5ヶ月間の間に会社の資金が底をついてしまって、利益が出ているのに会社が倒産してしまうということもあります。そのような企業が最後の手段として利用するのが、ファクタリングです。ファクタリングを利用すれば、売掛金をすぐに現金化できますが、高額な手数料がかかるのが最大のデメリットです。

しかし、医療報酬のような確実性の高い債権については、手数料は安価になる傾向があります。医療報酬の債権は、2ヶ月後にはほぼ確実に回収ができますので、業者側のリスクは少なく、高額な手数料をとる必要がありません。しかし、医療報酬のファクタリング手数料が安価になっている傾向があるとはいえ、それでもまだ消費者金融の金利よりも負担は重くなります。銀行や消費者金融などの金融機関から借りられないときで、従業員の給料などが払えなくなって会社が存続することが難しくなったときにとる最後の手段という点では、売掛金債権のファクタリングと変わりません。

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